あなたの眼視体験は、次の制約を取り除くことで最適化されます。
1. 観測地の制約 (空の明るさ、シーイング)
2. 望遠鏡の制約 (口径、視野、分解能、コントラスト)
3. アイピースの制約 (視野、解像力、コントラスト)
4. 視力の制約 (乱視)
テレビュー社は次の3つの特徴を活かすことで、最初の3要素を克服することに専念してきました。
― 最高の観測地を求めて容易に携帯できる大きさの、広視界でフラットフィールドな望遠鏡
― テレビュー社が提唱する「スペースウォーク」を実現する、広角と視野いっぱいの良像を融合したアイピース
― メガネを掛けたまま星空を快適に楽しめるよう設計したロングアイレリーフ アイピースシリーズ
このたびテレビュー社は、4つめの制約である「乱視」を克服するため、アイピースに直接装着するコレクターを開発しました。ちょうど、ドブソニアンオーナーが、放物面鏡のコマを補正するパラコアを装着してはじめて、テレビューアイピースの性能を最大限に享受できることに類似しています。乱視による視力の制約を受けている方の多くは、メガネをかける以外に乱視を補正する手段がありませんでした。それも今日までのことです。乱視補正レンズ「ディオプトロクス」はあなたの視力特性をアイピースにマッチングさせ、視力を最大限に引き出します。
ディオプトロクスのレンズは乱視を補正するために、テレビューのロングアイレリーフ設計アイピースの見口端に装着します。ディオプター差は0.25から2.25まで、0.25(1/4)間隔で対応できます。
近視や遠視の方は、望遠鏡が焦点を合わせてくれるためメガネは不要です。さらに、二焦点、三焦点、多焦点設計のメガネでは、広視野を無限遠で見るときに極めて不利になります。これまで乱視の方には、乱視だけを補正しマルチコートされた「天体専用」メガネを奨めてきました。ご自分の乱視を補正しなければならなくなる射出瞳の大きさを調べてください(詳細は、「人の視力」を参照)。高倍率で射出瞳が小さいときは、メガネは不要です。しかしながら、ドブソニアンなどの大口径短焦点望遠鏡や、広視界観望をおこなう小屈折望遠鏡で観測する場合、射出瞳が大きくなるのが一般的です。
実験の結果、ディオプター2の乱視は1ミリの射出瞳で知覚でき、ディオプター1は2ミリの射出瞳で知覚できることが分かりました。
このようにディオプトロクスは「天体専用のメガネ」を不要にしますが、メガネのわずらわしさから開放されるということの他に、何かメリットがあるでしょうか。
第一のメリットは、天体を観測するときに、乱視の度数と方向性を最適に補正できることです。もうひとつのメリットは、個人の視力の変化に合わせて、最適なディオプトロクスと容易に交換できる設計にあります。高品質なマルチコートレンズを配したディオプトロクスをアイピースに正確に装着することで、ベテランのアマチュアの方も、広視野を背景とする淡い恒星や、微細な惑星のディテールを観察するときの潜在能力を最大限に引き出すことができ、自慢の望遠鏡やアイピースで最高の眼視観望を楽しめるようになります。
ご自分に合ったディオプトロクスを選ぶには
●まずは、効き目に乱視があるかどうか目の処方箋を確認します。
●次にディオプトロクスを使用するアイレリーフの長いテレビューアイピースを選び、処方箋に記された乱視の値に適したディオプトロクスを入手します。
眼の処方箋の一例です。
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球面
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円柱
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円柱軸
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右目
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O.D
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+1.5
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-0.5
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45
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左目
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O.S
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-0.5
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+1.5
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135
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●球面と円柱軸の値は無視します。
● ±(プラス/マイナス)記号はすべて無視します。
● 利き目(アイピースを覗く方の目)の「円柱」列の数値に相当するディオプトロクスを選びます。この例では、利き目が右目の場合は「0.5」、効き目が左目の場合は「1.5」のディオプトロクスを選びます。
【テレビュー・ジャパン】ショールームでもテストチャートを使って最適なディオプトロクスを選ぶことが出来ます。

ディオプトロクスを回して
ベストポジションに合わせます
◆ディオプトロクスは、以下のテレビューアイピース(アイレリーフが長い)で使用できます。
Ethos
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すべて
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Nagler type 5
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31mm、26mm
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Nagler type 4
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すべて
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Panoptic
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41mm、35mm、27mm、22mm
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Radian
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すべて
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Plossl
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55mm、40mm、32mm
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◆さらに、別売のディオプトロクスアダプターを併用することで、より多くのテレビューアイピースでディオプトロクスを活用できます。 税込特価 4,320円

ディオプトロクスをアイガード形状の小さなアイピースにも装着するためのアダプターです。アイガード形状の小さなアイピースはいずれもアイレリーフが比較的短く設計されているので、ケラレを最小限にするため、観望対象を瞳が開くディープスカイにするのがベストです。

DEA-0001
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パンオプティック24mm、19mmとナグラー5 20mmに使用。双眼装置「ビノビュー」と併用する際は、アイピース本来のアイレリーフがアダプター形状で短縮されるため、アイガードが鼻に当たって目位置が制限されます。
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DNA-6000
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ナグラータイプ6全機種に使用。双眼装置で使うときはディオプトロクスを取り外してください。鼻位置とアイレリーフが制限されるため、82度の見掛け視界全域を見渡せなくなります。アダプターは装着したままでも、双眼視での問題は生じません。
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仕様
◆乱視補正値 0.25、0.50、0.75、1.00、1.25、1.50、1.75、2.00、2.25、2.50、3.00、3.50ディオプタ。ご注文の際にご指定ください。
◆コーティング マルチコート
◆レンズ回転 レンズを回転させて最適な補正ポジションで使用することが出来ます
◆ディオプトロクス
税込特価 17.280円(0.25 〜 2.50まで)
税込特価 19,440円(3.00 および 3.50)
◆ディオプトロクスアダプター 税込特価 各4.320円
