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高倍率観望のソリューション 「高倍率を得るのに短焦点のアイピース単体がよいか? バローレンズを使ったほうがよいか?」は、比較的多く受ける質問です。以下のように整理すると判りやすいかもしれません。 アイピースを主体に考察 ・古い設計のアイピース(オルソ、ケルナーなど古典形式)や、ローコストアイピース: ・デロス、ナグラータイプ6など、現代的な設計の高性能アイピース: # なお、ナグラーなど、一部のアイピースにはバロー効果を併せ持つ「スマイスのレンズ」を組み込んだアイピースがありますが、スマイスレンズは"完結したアイピース光学系"の内部で作用するので、バローと併用しても何の差し支えもありません。 望遠鏡を主体に考察 ・F値の小さな光学系(F7以下): ・F値の大きな光学系(F10以上): 仮に、完璧な光学性能を持った望遠鏡(F値は関係ない)があったとします。これは、 組み合わせるアイピースやバローの性能をチェックするテスターのようなものです。組み合わせるアイピースやバローの性能をはっきりと判断することができます。重星の分離テストではわかりにくいかもしれませんが、惑星面(たとえば木星)の詳細を観察すれば、アイピースやバローの違いで見え方に大きな差があることが簡単にわかります。もちろん、完璧な対物鏡でなくとも、ほとんどの望遠鏡で、高性能アイピースのメリットは享受することができます。 バローレンズを主体に考察 ・古典的なレンズ(BK7,F2)を使ったローコストな2枚玉バロー: バローレンズは対物鏡の結像性能をコントロールするので、接眼アクセサリーのうちで、もっとも研磨と工作精度が要求されるパーツと言えます(市場には、アスが発生する粗悪なバローが存在します)。最新の光学素材を採用した設計と、全品性能検査を実施しているテレビューバローまたはパワーメイトをお使いください。パワーメイトは現在もっとも完成したバローレンズとして、いかなるアイピース、望遠鏡と組み合わせても、最高の性能を発揮します。 高倍率でも効果を発揮するディオプトロクス ナグラータイプ6は、アイレリーフが12mmなので、アダプターを介してディオプトロクスを装着すると、目位置が離れてしまい、見掛け視界82°の周辺部は見ることができません。限られた視野範囲しかディオプトロクスの効果を享受できませんが、高倍率の惑星観測におけるディオプトロクスの効果が報告されています。「惑星面がいまひとつすっきり見えない」と、お悩みの方は、望遠鏡を疑う前に、ぜひディオプトロクスを試してみてはいかがでしょうか(ナグラータイプ6は、エッジが立ったシャープな描写のアイピースです)。
● ナグラー タイプ6 3.5mm
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