パンオプティック レポート

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パン オプティック アイピース


パンオプティック35mmで干潟星雲をねらった。周辺までフラット フィールドな像、星雲のコントラスト、密集した星の分解能、そして形状の詳細。いずれも今までに体験できなかったすばらしい見え味だ。これまでアイピースの性能に気を配ることのなたかったことが悔やまれる。

Dave Gracey, FL(デーブ・グレーシー、フロリダ州)



近内さんのスケッチ● 「二重星団 h-x」
透明度の高い条件下では、漆黒の夜空をバックに望遠鏡の視野内の星像の様子はいやおうなしにすみずみまで一目で感じ取れてしまい、光学系のわずかな欠陥がどうしようもないほど気になることがある。
SDFにパンオプティック35mmをつけると、他の組み合わせではとても実現できないような、広い視野の端まで完全にピンポイントの星像が得られ、普段見慣れた天界の景勝が、またまったく別物の迫力で浮かび上がってくるのに驚いた。
そのような一例として、ペルセウス座の二重星団と、近接する散開星団Stock 2の眼視インプレッションをお目にかけよう。
この二つの星団は15倍4.2°の視野にちょうどいっぱいにおさまり、しかもそれぞれの星団を構成する星ぼしがみな恐ろしくシャープに見える。したがって、いつもは目立たないStock 2のヒト形の星の配列がぐっと明瞭になり、超強力な二重星団と同一視野でけっこう張り合ってとても楽しい眺めとなっている。

……近内令一(Reiichi Konnai,Ishikawa-gunn,Fukushima)



30年近くDeepSkyを鑑賞してきて、このアイピースに出会ったことは私にとって一つの「感動」。
短焦点光学系との組み合わせでも、その曖昧さのない像質に驚く。
ハイコントラストでまさに全面ピンポイントの星々の中に浮かぶ銀河の姿には、これ迄経験したことのない宇宙のはるかな奥行きと臨場感が感じられる。

神奈川県秦野市 佃 安彦(Yasuhiko Tsukuda,Hadano-Shi,Kanagawa)




今まで使っていたアイピースと比べると、視野周辺の収差が格段に少なく、パラボラのコマ収差がはっきりと認識出来ました。アイレリーフも長く、覗きやすい様です。これだけでも、価格に見合う価値があり、納得です。
今までのアイピースでは、視野周辺で星像が「飛ぶ鳥」の様な形だったのですが、panoptic27mmだと「コマ収差」そのものに近い様でした。

神奈川県横須賀市 小野寺 紀明(Noriaki Onodera,Yokosuka-Shi,Kanagawa)

* 小野寺さんには、パラコアを併用したインプレッションも同時にいただきました。


・・・小野寺さんから続報をいただきました。


Panopticの視野周辺での収差の少なさは、ドブソニアンの様な大口径、低倍率の観望には特に活きてくる様です。散開星団等では、周辺まで星、星、星といった感じで、見事です。また、意外だったのがオリオン大星雲の様な星雲でした。ガスの流れが、視野周辺でもアイピースの収差で崩れることが少ないので、68度の広い視野と相まって、星雲が躍動的に感じられました。

かみのけ座の銀河団などは、68度の視野に数個同時にとらえると、まさに宇宙船の窓から覗いている感じです。アイレリーフも十分なので、体温での曇りも少ない様です。価格的に多少高いのですが、その価格に十分見合った見え方が得られている事は確実です。観望の楽しみが倍増し、思い切って購入して良かったと、つくづく感じました。