撮影方法
撮影方法の選択
月、太陽、惑星の撮影など画角の狭い対象なら、3)バロー/パワーメイトを用いた拡大撮影が効果的です(雑誌に掲載されている優秀な作例にはパワーメイトを用いたものが多い)。 5)デジスコーピングは、ケラレを防ぐためにアイレリーフの長いアイピース使用する場合、惑星撮影だけでなく、スポッティングスコープを使ったネーチャーフォトにもよく用いられる撮影法です。アイレリーフが少なくとも17mm以上は必要で、この条件を満たすラジアン、パンオプティック、プルーセル、ナグラーなどのアイピースなら、広いパワーレンジが実現できます。アイピースデータを参照すれば、デジスコーピングに推奨するアイピースを特定できます。 テレビューのプルーセルによる4)アイピース拡大撮影も大きな拡大率をもたらすが、画質を問うなら3)パワーメイトによる拡大撮影が優れ、簡便さを優先されるなら5)デジスコーピングがお勧めです。
・望遠鏡を望遠レンズのように使う ・画角 =(像直径 ÷ 望遠鏡の焦点距離)x 57.3° ドブソニアン/ニュートニアンの場合、パラコアでコマを補正する。 望遠鏡の焦点距離は15%長くなる。最適なバックフォーカス(Tリング面から焦点面の距離)は56mm * すべての薄肉密着系の対物光学系を持った望遠鏡は「光路長一定」の法則により、その焦点距離に見合った像面湾曲が発生する。
・焦点距離を縮める (テレビューの0.8x レデューサーなどを使用) ・倍率が低くなるためF値も小さくなる 例)焦点距離600mmのTV-85鏡筒に、0.8xレデューサーを用いた場合、F5.6、焦点距離480mmとなる テレビューのレデューサーはバックフォーカス(Tリング面から焦点面の距離)56mmに最適化されている。
・焦点距離が伸びる(テレビューのパワーメイト2x、2.5x、4x、5x などを使用) ・バローまたはパワーメイトにより、F値は大きくなる 例)焦点距離600mmのTV-85鏡筒に、4xパワーメイトを用いた場合、F28、焦点距離2400mmとなる。テレビューパワーメイトの倍率と距離の関係はこのグラフ、テレビューバローの倍率と距離の関係はこのグラフを参照ください。
・アイピースがリレーレンズの働きをし、焦点距離が伸びる ・投影倍率によりF値が伸びる ・焦点距離の倍率がリレー比で決まる(左図参照) リレー比 = A ÷ B ・焦点距離 = 望遠鏡の焦点距離 x(A ÷ B) このAおよびBは、次の公式で求める: 1/F = 1/A + 1/B ( F = アイピースの焦点距離) 焦点距離600mmの鏡筒TV-85に、プルーセル11mmを入れたテレビューのアイピース プロジェクション アダプターを使用した場合、プルーセル11mmが望遠鏡の焦点面から12mm離れ、フィルムまたはCCD面からの距離が150mmの場合、リレー比は150/12 = 12.5。 600mm x 12.5で、焦点距離が7,500mmになる。
・カメラレンズの焦点距離は望遠鏡の倍率により伸びる 望遠鏡の倍率 = 対物の焦点距離 ÷ アイピースの焦点距離
一方、カメラレンズとアイピースの組合せを一つのリレー系として考えて、有効焦点距離を求める方法もある。上の例の場合、50mmのカメラレンズと10mmのアイピースを使用し、リレー比を5xとし、5 掛ける 望遠鏡の焦点距離600mmで、有効焦点距離が3,000mmとなる。 ・カメラレンズのネジ(左端)またはフィルターネジ(左端近辺)に、テレビューのデジタルアダプターリング(28mm、37mm、49mm)を装着し、そのまま、またはステップリングを介して、望遠鏡接眼部に装着したアイピースに取り付ける。 |
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