株式会社ジズコ

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見え味をあげるパラコアタイプ2、by Dod Carlson (May/June, 2011 SkyNews)

今年、テレビュー社は初代パラコアの新バージョン“パラコアタイプ2”を発売。F5以下の“短焦点ニュートニアン”に生じるコマ収差を補正するアクセサリである。テスト対象としてアンドロメダ星雲(M31)と二重星団を選んだが、いずれも所有の12.5”ポートボール式ニュートニアンの視野をいっぱいにする広がりのある対象だ。

まずはイーソス17mmだけでM31を覗いてみた。M31はその美しさにいつも魅せられてしまうが、淡いダストレーンをできるかぎり詳細に見分けるのが楽しい対象である。いつもどおり、その見え味はとても満足できる。ところが新しいパラコアタイプ2を装着したとたん、際立つシャープネスと、よしはっきりと浮かび上がる詳細にショックを受ける。長年使いつづけてきたこの望遠鏡に特段驚かされたことはないが、今回はほんとうに驚いた。

二重星団を覗いたときも同じだ。パラコアタイプ2を併用したときと、そうでないときの見え方を何度も試してみたが、パラコアで見え味が改善したことは確かだ。

パラコアタイプ2は短焦点化がすすむドブソニアンムーブメントの一翼を担い、F3のパラボラ鏡を基準に設計されている。私のニュートニアンはF4.8だが、パラコアタイプ2を併用すると、間違いなくよりシャープになる。

パラコアを使うと、アイピースの倍率は15%上がる。パラコアを望遠鏡の2”接眼部に装着し(パラコア自体は2”と1.25”のアイピースに対応)、パラコアにアイピースを差し込み、チューナブルトップのセッティングを最適な位置に調整する。テレビュー社から、それぞれのアイピースに適したセッティング位置が提示されている。他社製アイピースもパラコアと併用できるが、正しいセッティング位置は現地で星を見ながら自ら判断しなければならない。パラコア大きさと重量(500g)を考慮すると、アイピースとパラコアをしっかりと固定するだけでなく、そのペアが望遠鏡の接眼部にしっかりと装着されていることが必要だ。パラコアタイプ2は眼視・撮影両用である。


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